★★★流星群輻射点の高度を計算するプログラム【RPH.EXE】の使用方法★★★  流星群を観測する時やZHRを計算する時に使われる、輻射点の地平高度を計算 するプログラムです。方位及び地方恒星時も出力されます。方位は真東から北回り に真西までを−で、南回りに真西までを+で、それぞれ0度〜180度という測り 方を採用しています。天文では通常真南から東回りに真北までを−で、西回りに真 北までを+で、それぞれ0〜180度で測り、地理学では真北から東回りに360 度まで測りますので、注意して下さい。このプログラムはMS−DOS汎用で、P C98及びDOS/Vで使用できます。  RPH.EXEを起動すると、下記のように表示されます。 [1:画面出力 2:ファイル出力 ?:説明 : ] ここで、 (1)計算結果を画面表示    → 「1」を入力    入力データ → 「観測地の東経,北緯」「輻射点の赤経,赤緯」「西暦 年,    月,日」「(JST) 時,分,秒」 ※「(JST) 時,分,秒」入力でループ (2)計算結果をファイルに出力 → 「2」を入力    入力データ → 「出力ファイル名」「観測地の東経,北緯 」「輻射点の赤    経,赤緯」「西暦 年,月,日」「(JST) 何時から何時まで 時1,時2」    ※ 「西暦 年,月,日」でループ (3)プログラムの説明の表示  → 「?」を入力  ? で表示される説明を下記しますので、入力データの形式を参考にして下さい。  なお、出力ファイル名の拡張子は自由です。 ------------[輻射点高度計算プログラム(rph) 2012.11.23 SAE&S]----------- [1:画面出力の例] 観測地の東経,北緯 :140 35 輻射点の赤経,赤緯 : 45 58 西暦 年,月,日 (リターンで終了) :1996 8 12 UT=0 のグリニッジ視恒星時 = 21-h 22-m 53.2-s (JST) 時,分,秒 (リターンで終了) :0 0 0 地方恒星時 = 21-h 41-m 24.5-s RP仰角 , 方位(東から南回り)= 34.362 -50.839 (JST) 時,分,秒 (リターンで終了) :1 0 0 地方恒星時 = 22-h 41-m 34.4-s RP仰角 , 方位(東から南回り)= 42.266 -49.692 (JST) 時,分,秒 (リターンで終了) :↓ 西暦 年,月,日 (リターンで終了) :↓ [2:ファイル出力の例] ファイル名 :file 観測地の東経,北緯 :140 35 輻射点の赤経,赤緯 : 45 58 西暦 年,月,日 (リターンで終了) :1996 8 11 (JST) 何時から何時まで 時1,時2 :23 24 西暦 年,月,日 (リターンで終了) :↓ [2:ファイル出力の例:出力ファイルの内容] JST (140.0, 35.0) ( 45.0, 58.0) (1996 8 11) 時 分 高度 方位(東から南回りが+) 23 0 : 26.8 -53.7 23 5 : 27.4 -53.4 : 途中省略 : 24 50 : 40.9 -49.7 24 55 : 41.6 -49.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●RPH.EXE追加機能 1.方位角,仰角から赤経,赤緯を求めるプログラム  方位角は南が原点で右回りですが、これでは使い勝手がわるいので、数学の三角関 数で使われて慣れている、右方向(東)を原点として左回りになるように変更しまし た。 2.同時観測の観測地配置・交差角計算プログラム  同時観測では経路長と交差角が問題になります。経路長は輻射点から写野までの角 度がファクターになります。それから交差角を大きくするために、輻射点と直交する 方向に観測地を並べれば良いと言うのは事実です。しかし、必ずしも自由に観測地を 選べないときもあります。このような場合には、いつものように北とか東とか決った 方向に向けるのではなく、また2観測点の中間付近に向けるのでもなく、わざととん でもない方向に向けると交差角が大きくできる場合があります。このようなときに、 交差角予想プログラムは役に立ちます。 21:同時観測→交差角予想 1)観測地の東経,北緯、輻射点の赤経,赤緯を入力。 2)両方の観測地からそれぞれの観測方向(方位角,仰角)を入力。 3)観測日時を入力。 4)輻射点からそれぞれの観測方向までの角度、交差角を出力。 観測地の東経,北緯 :140 35 分点(2000 or 1950) :2000 赤経,赤緯 :113 32 第1観測地での方位角(東から左回り),仰角 :-173 55 第2観測地での方位角(東から左回り),仰角 :157 51 西暦 年,月,日 (リターンで終了) :1998 12 13 (JST) 時,分,秒 (リターンで終了) :3 0 0 輻射点→第1,輻射点→第2,交差角 = 19.5 26.4 45.1 (JST) 時,分,秒 (リターンで終了) :4 0 0 輻射点→第1,輻射点→第2,交差角 = 9.0 15.4 93.9 以上